学校のカイダン第９話スピーチ内容を徹底解説　伝わる上手な話し方の極意

謎のスピーチライターが指南した伝わる上手な話し方のコツ

今回のスピーチはネクタイという小道具を使ったことがポイントでした。ストーリーのなかで、謎のスピーチライターがツバメにアドバイスしたのは以下の３点でした。

①発声

人を説得するために意外なほど大きな影響を持つのは声の質です。ある程度大きいことも必要ですが、小さくても聞きやすい発声もあり一概には言えません。なお発声には腹式練習が必要だという誤解から、声をうまく出すことをあきらめてしまっている人が多いのですが、腹式は必ずしも必要ありません。

伝わる上手な話し方　お笑い芸人に学ぶコツ（腹式呼吸の嘘）

②まず人を驚かす言葉を言え

学校のカイダン第７話など、過去の再三登場しているように「聴衆を引き付ける意外な動作を入れる」「まず怒りをぶつける」など冒頭で人を驚かせることが重要です。

学校や企業の全体集会でも「興味がない人はすぐに帰ってもらっても構いません」というスタートを切る人はときどきいます。毎回使っては効果が薄れますが、ときどきであれば真剣さが伝わります。

③相手の目を強く見る、まばたきはしない

普段使いのコミュニケーションから、プレゼン（発表）、営業、講演、面接、スピーチまでアイコンタクトは非常に大切です。たとえ聴衆が多くても順繰りに一人でも多くの人と目を合わせていきます。そのときにいわゆる「目力」を出すことを意識するとよいでしょう。

今回のツバメのスピーチのポイントは以下の通りでした。

小道具を使う

「ネクタイ」は校長先生が、転入してきた謎のスピーチライター（当時は普通の高校生）にプレゼントしたもの。彼はネクタイを校長の期待だと感じ、何度もきれいに結ぶ練習をし大切に扱います。しかし、いじめを受け大けがをしネクタイは傷だらけになってしまいます。このネクタイが 彼のこの学園での出来事の象徴なのです。

ツバメはネクタイを校長に見せ、一高校生を結果的にはうまく利用しつ使い捨ててしまったことを悟らせます。この結果校長は生徒、教員全員の前で謝罪します。